史跡訪問の日々

幕末維新に関わった有名無名の人生を追って、全国各地の史跡を訪ね歩いています。

2008-12-01から1ヶ月間の記事一覧

今市

(日光杉並木) 日光杉並木 日光へ通じる街道には杉並木が整備されている。日光には日光道中(現在の国道119号線)と日光例幣使街道(国道121号線)、会津西街道の街道が通じており、いずれの街道沿いにも杉並木が残されている。杉の総数は実に一万三…

鬼怒川

(鬼怒川公園) 今市市街から鬼怒川温泉まで約12㎞の距離がある。殉難碑を見るために、鬼怒川温泉まで車で往復することにした。 殉難碑 両軍の努力により日光山内での戦闘は回避されたが、代わりに戦火に曝されたのが現・鬼怒川温泉郷周辺の大原村および小原…

日光 Ⅱ

(神橋) 日光の社寺への入口に神橋という朱塗りの橋がかけられている。神橋は、日光に参詣する将軍と、修験者のみが通行を許された神聖な橋であった。 神橋(しんきょう) 広い境内を持つ日光は、大軍を駐屯させるには絶好の施設であった。上野戦争に敗れた…

日光 Ⅰ

年の瀬の12月29日、一日のお暇をいただいて日光方面に出かけることにした。本当をいえばもっと北に行きたかったのだが、積雪のことを考えると日光辺りが冬の史跡訪問の北限であろう。 冬は寒いし、日が落ちるのも早い。史跡訪問には本来適さない季節かも…

関内

(横浜開港資料館) 薩英戦争記念銘板 久しぶりに横浜開港資料館を訪ねた。資料館の壁面に「薩英戦争記念銘板」なるものを見つけた。これは文久三年(1863)の薩英戦争の犠牲となったイギリス将兵を記念して、横浜在住のイギリス人が作成して建物に備え…

桜木町

(JR桜木町駅) 桜木町の改札の手前の壁面に、イギリス人エドモンド・モレルの肖像が飾られている。モレルは、植民地の鉄道建設の経験を持ち、初代鉄道建築技師長として明治政府に招かれた。明治三年(1870)三月に来日し、彼の監督下で新橋―横浜間の…

「風雲回顧録」 岡本柳之助著 平井晩村編 中公文庫

「自序」にいう。自分の半生には誤られた事実も多い。しかしかつて他人の話を打ち消したこともなければ訂正したこともない。聞きたいという貴需に応じてもよい頃と思うから、これからぼつぼつ老人の記憶を辿ってお話しよう、と。竹橋事件の黒幕といわれる岡…

「戊辰戦争とうほく紀行」 加藤貞仁著 無明舎出版

著者は福島県の出身で、新聞記者として秋田支社に長く、本書以外にも東北を舞台とした戊辰戦争や幕末を題材とした著作がある。本書では新潟県を含む東北七県の戊辰戦争の戦跡をくまなく紹介している。東北地方の戊辰戦争関連史跡ガイドブックとしては完璧と…

「残響」 田中和夫著 北海道出版企画センター

薩摩英国留学生の一人で、サッポロビールの前身、札幌麦酒醸造所を創設した村橋久成の生涯を描いた力作である。札幌麦酒醸造所を立ち上げ、開拓使として一定の成功を収めたかに見えた村橋が、突然官を辞し諸国放浪を始めた人生は謎に満ちている。彼が日記や…

船橋

(了源寺・慈雲寺) 了源寺 盛忠院釋貫義居士 (徳川家臣菅野元資の墓) 慈雲寺 船橋大神宮周辺、了源寺、慈雲寺といった寺院には船橋における戦闘で戦死した徳川方の兵士の墓がある。 了源寺の鐘楼堂は、享保年間に大砲が据えられ試射が行われていた。射撃…

「ヨーロッパ人の見た幕末使節団」 鈴木健夫 ポール・スノードン ギュンター・ツォーベル著 講談社学術文庫

本著はタイトルとおり、幕府が文久二年(1862)にヨーロッパに送った使節団を、ヨーロッパ人の視線から描いた著作である。文久二年の使節団は、フランスからイギリス、オランダ、プロシアそしてロシアを訪問したが、本著ではイギリス、プロシア、ロシア…

「薩摩藩英国留学生」 犬塚孝明著 中公新書

先日イギリスに出張する機会があり、ロンドン大学構内の留学生記念碑を見てきた。以来、ロンドン留学生のことが気になって、色々と調べている。だが市販されている書籍で英国留学生のことを取り上げているものは少ない。中公新書「薩摩藩英国留学生」は昭和…

目黒

(攻玉社学園) 近藤真琴は、天保二年(1831)、鳥羽藩士の子として江戸藩邸に生まれた。嘉永年間に蘭学を志し、岸和田藩医高松譲庵に蘭学を、大村益次郎に兵法を学び、文久二年(1862)に江戸に出て幕府の軍艦操練所に入った。翌年には軍艦操連所翻…