2009-10-01から1ヶ月間の記事一覧
本書の副題は“米沢藩士・宮島誠一郎の「明治」”とある。宮島誠一郎という人物については、世の中にどれほど認知されているだろうか。私の知る限り、NHKの大河ドラマでお目にかかったこともないし、幕末を題材にした小説に登場することも非常に希である。…
(薬円台公園) 明治天皇駐蹕之處大正六年建立 陸軍大将公爵山縣有朋の書 明治六年(1873)この付近で近衛兵(薩長土の兵、四個大隊二千八百)の天覧演習が行われた。行幸には、徳大寺実則宮内卿、西郷隆盛、篠原国幹らが供奉した。閲兵した明治天皇から…
著者加治将一氏は、小説やビジネス書、カウンセリング書など多彩な才能を発揮している作家である。歴史を題材にした作品も多数手がけているが、純粋な「歴史家」には分類されないだろう。 本書の副題は「明治維新と英国諜報部、そしてフリーメーソン」となっ…
(池野辺 天狗党首塚) 前回どこまでお話ししましたっけ。そうでしたね。二度も笠間を訪れたというのに、天狗党関連史跡に辿りつけなかった、それで笠間市役所に苦情のメールを送りつけたというところで終わっておりました。 その後、笠間市教育委員会は、私…
(毛塚) 県名の由来となった茨城町は、水戸の南方に位置する。道路地図では分からなかったが、実際に走行してみると、行けども行けども畠と田圃が広がる田園都市である。県道106号沿いにあるJA水戸長岡食材センターの脇の急坂を上った高台の上に楠公社と…
(田山家) 田山家 鹿島臨海鉄道信鉾田駅の近く、古い街道沿いに田山家がある。「ホテルさわや」を目印に探すと分かりやすい。 鳥羽伏見に敗れた徳川慶喜は水戸弘道館で謹慎生活を送っていたが、慶応四年(1868)七月、駿府に向かう折に宿泊したのが田山…
(大宮神社) 玉造の大宮神社入り口付近にある忠魂碑は、国事のために命を落とし靖国神社に合祀された人たちの名を刻んでいる。元治甲子の乱の犠牲者から始まっているのが、この地の忠魂碑の特徴かもしれない。 大宮神社 忠魂碑
(麻生小学校) 麻生小学校 麻生小学校の敷地が、ほぼ往時の麻生藩陣屋跡に相当する。小学校の西側にはかつて藩校精義館があった。麻生藩主新庄氏がこの地に陣屋を置いたのは元和五年(1619)である。以来、明治維新まで十五代二百六十七年間、一度も移…
(鹿島神宮) 八王子から茨城県鹿嶋市まで順調にいけば、二時間半程度であるが、この日は三連休の初日ということもあって至るところで渋滞した。そのため予定より一時間遅れで鹿島神宮に行き着いた。本当は鹿島、行方、鉾田、茨城、笠間から常陸太田まで回る…
「入門」と称しているが、決して初心者向けの入門書ではない。幕末史に造詣の深い著者の史観がちりばめられた読み物になっている。 「第三章 長州藩」の末尾で著者は ――― 歴史にはつねに、日の当たる部分と当たらない部分が存在します。長州藩の幕末維新史に…
「落花は枝に還らずとも」やがて種子から芽が出て、新しい世代に引き継がれる―――という秋月の生き方を象徴する表題が、抜群に素晴らしい。 会津藩士秋月悌次郎は、多士済々たる会津藩士の中でもとりわけ異色の存在である。その秋月悌次郎の七十七年に及ぶ人…