2020-08-01から1ヶ月間の記事一覧
幕末、徳川幕府は七回にわたって遣外使節団を送っている。本書はこのうち五つの遣米遣欧使節団を概観しようというものである。本書で紹介されているのは、万延元年の遣米使節団(正使・新見正興)、文久二年の遣欧使節団(正使・竹内保徳)、文久三年の遣仏…
アメリカ人ウィリアム・ホイットニーは明治八年(1875)、商法講習所(のちに一橋大学に発展)の教師として招かれた。父に従って来日した娘クララ・ホイットニーは当時十四歳。のちに勝海舟の三男梅太郎と結婚し、一男五女をもうけた。明治三十三年(1…
当時開港された場所は、長崎、函館、下田、いずれも開港前からそれなりに整備された港町だったが、横浜村は「半農半漁の小さな村」に過ぎなかった。本書によれば「陸の孤島」だったという。現在の大都会横浜からは想像もつかないくらいの寒村だったのである…
桂太郎という名前が俄かにクローズアップされたのは、令和元年(2019)十一月二十日、安倍晋三が首相在職日数第一位を記録したことによってであった。桂太郎の首相在職日数は通算二千八百八十六日。安倍首相は現在三千日を越えている。 桂太郎が首相をつ…
(和田神社) 今度は亀山から関西線を一駅四日市側に戻り、井田川駅を起点に一時間の散歩である。まず和田神社を訪ねる。 和田神社 本殿脇に「大元帥陛下御駐輦之地」碑がある。同じ和田町の石上寺付近にあったものが移築された。明治天皇が当地に滞在したの…
(東の追分) 東の追分 大鳥居 亀山からJRで一駅西に移動して関の街を歩く。関は古代から交通の要衝であり、古代三関の一つ、鈴鹿の関が置かれたところである。江戸時代には東海道五十三次の江戸から数えて四十七番目の宿場町として参勤交代や伊勢参りの人…
(亀山中学校) 藩校明倫舎跡 亀山中学校の前に藩校明倫舎跡碑が建てられている。亀山藩校明倫舎は、第四代藩主石川総博が天明二年(1785)に開設したもので、明治二年(1869)には明倫館と改称されて、明治四年(1871)まで続いた。 (善導寺)…
(青山霊園 つづき) ANNA L WHITNEY 商法講習所教師として来日したアメリカ人ウィリアム・ホイットニーの妻、アンナ・ホイットニーの墓である。明治十三年(1880)に一旦アメリカに帰国したが、明治十五年(1882)に再来日。ウィリアムはその道中病…
(駒場公園つづき) 当地一帯には駒場農学校(のちの東京帝国大学農学部)があったが、本郷に移転して跡地にはそれまで本郷に屋敷のあった前田家が移ってきた。十六代当主侯爵前田利為の本邸として、洋館および和館が竣工した。第二次大戦後、一時連合軍に接…
(菅刈公園) 菅刈公園和館 西郷従道邸の跡地としては、西郷山公園より隣接している菅刈(すげかり)公園の方が名残を留めている。今年の梅雨はやけに長いが、梅雨の中休み、珍しく日射しの強い日に菅刈公園を歩いた(目黒区青葉台2-11-25)。 復原庭園…
(源通寺) 源通寺 源通寺墓地を入ると直ぐに河竹黙阿弥の墓がある(中野区上高田1-2-7)。 二世河竹新七事 河竹黙阿弥墓 河竹黙阿弥は、江戸末期から明治中頃に活躍した劇作家。本姓は吉村。黙阿弥は、鼠小僧次郎吉を義賊にした作品を始め、「三人吉三」…
(浅草神社) 浅草神社 浅草寺に隣接している浅草神社境内に河竹黙阿弥の顕彰碑が建てられている(台東区浅草2-3-1) 河竹黙阿弥顕彰碑 東京百年を記念して昭和四十三年(1968)に建立されたものである。 (仲見世会館) 仲見世商店街から一筋入った…
(第六天榊神社) 第六天榊神社 第六天榊神社境内には、浅草文庫碑と蔵前工業學園之蹟碑という二つの石碑がある(台東区蔵前1-4-3)。 浅草文庫碑 浅草文庫は、明治七年(1874)七月に創立された官立の図書館である。翌八年に開館し、公私の閲覧に供…
(サンスクエア) 王子駅前の喧騒の中に一つの青銅製の碑がある。題字は「洋紙発祥之碑」と読める(北区王子1-4-12)。 洋紙発祥之碑 明治六年(1873)、欧州を視察して帰国した渋沢栄一が抄紙会社を設立し、王子に製紙会社を作ったことが我が国にお…
(花と森の東京病院) 花と森の東京病院 地下鉄南北線西ヶ原駅を地上にでたところに花と森の東京病院がある(北区西ヶ原2-3-6)。病院の前に「東京高等蚕糸学校発祥之地」と書かれた石碑が置かれている。 東京高等蚕糸学校発祥之地 石碑の記述によれば、…
(プラウド門前仲町ディアージュ) 佐賀一丁目のマンションの前に「赤穂義士休息の地」を表す石碑が建てられている(江東区佐賀1-6-2)。 赤穂義士休息の地 ちくま味噌は、元禄元年(1688)、伊勢の商人竹口家により創業された。創業者竹口勝義は、赤…
(アサノコンクリート深川工場) 本邦セメント工業発祥の地 アサノコンクリート深川工場の前に「本邦セメント工業発祥の地」碑が建てられている(江東区清澄1-2-8)。 この場所は元仙台藩の蔵屋敷のあったところで、明治五年(1872)、大蔵省土木寮に…
(五間堀公園) 地下鉄森下駅の北側の出口を地上にでたところに五間堀公園がある(江東区森下2-30-7)。この細長い公園は、五間堀と呼ばれた江戸時代の水路の跡である。五間堀が開削されたのは、明暦の大火(1657)により付近一帯が再開発された万治…