史跡訪問の日々

幕末維新に関わった有名無名の人生を追って、全国各地の史跡を訪ね歩いています。

2016-12-01から1ヶ月間の記事一覧

「幕末維新 銅像になった人、ならなかった人」 三澤敏博著 交通新聞社

入院に備えて購入した本の二冊目が本書である。本屋で面白そうな本を探していて本書を見付けた。著者三澤敏博氏は、「江戸東京幕末維新グルメ」や「東京「幕末」読み歩き」といった幕末関連書籍があり、いずれも私は座右に置いている愛読書である。というこ…

「三条実美 孤独の宰相とその一族」 刑部芳則著 吉川弘文社

入院に備えて三冊の本を購入した。「三条実美 孤独の宰相とその一族」はその中の一冊である。入院の前に通勤の電車の中で読もうとしたが、腰が痛くて一日に数ページしか進まない。手術が済まないと読書もままならない身体となっていた。手術を終えて二日目以…

「勝海舟の明治」 安藤優一郎著 洋泉社新書

筆者によれば「江戸無血開城の主役としての印象があまりにも強いがゆえに、その後の海舟、つまり明治維新後の海舟の足跡についてはよく知られていない。」という。そこで「一筋縄ではいかない海舟の後半生を追いかけることで、歴史教科書には描かれることの…

お知らせ

結局、腰の手術を受けることになりました。 手術は無事終了し、術後の経過も問題なかったので、本日退院致しました。 とはいえ、まだ傷口は痛みますし、日常生活も不自由な状態ですので、当面、史跡探訪の旅はお預けです。 本来、自宅で成すことなく休日を過…

両国 Ⅵ

(緑町公園) 津軽藩上屋敷跡 北斎通り沿いの緑町公園辺りは、津軽藩上屋敷跡である(墨田区亀沢2‐7‐7)。私がこの地を訪れた時、公園は工事中であった。緑町公園の西側が江川太郎左衛門終焉之地である。

静岡 Ⅴ

(洞慶院) 洞慶院 この土曜日、会社のOB会があったので、沼津に前泊した。当日、早朝五時に起きて静岡に向かった。このところギックリ腰が悪化してヘルニアを発症し特に朝は激痛が走る。脚を引きずるようにしてホテルを出て、早朝の電車に乗った。沼津を…

王子 Ⅲ

(正受院) 正受院 石造近藤守重(重蔵)坐像 正受院本堂前に石造の近藤重蔵像が置かれている(北区滝野川2‐49‐5)。近藤重蔵は千島列島から蝦夷地を探検し、択捉島に「大日本恵土呂府」という標柱を立てたことで知られる。重蔵は、明和八年(1771)…

白金台 Ⅲ

(八芳園) 八芳園 この日、白金台の八芳園で組合設立五十周年記念式典があった。ご招待を受けたので、少し早目に会場に行って、庭園を散策した(港区白金台1‐1‐1)。 八芳園はもと大久保彦左衛門の屋敷といわれ、その後の所有者は不明であるが、江戸後期…

洗足池 Ⅱ

(鳳凰閣) 鳳凰閣 鳳凰閣(旧清明文庫)は、勝海舟の精神を基本に、図書の収集閲覧、学習、人材育成を目的に講義を行う場として、財団法人清明会が昭和八年(1933)に開館したものである((大田区南千束2‐3‐1)。この建物は、当時の教育施設に多用…

板橋 Ⅲ

(観明寺) 中山道沿いにある観明寺は、暦応元年(1338)に創建されたともいわれるが、詳細は不明。板橋宿の寺として、多くの人々の信仰を集めた。 境内に鎮座している出世稲荷神社と赤門は、もと加賀藩下屋敷に祀られていた三稲荷の一つで、明治になっ…

麻布十番 Ⅴ

(更科堀井) 更科堀井 せいろそば ウマイ! 「江戸東京幕末維新グルメ」(三島敏博著 竹書房)によれば、麻布の更科堀井は鍋島家、毛利家、島津家といった華族から贔屓にされ、長きにわたる静岡での隠居生活から江戸に戻った徳川慶喜の屋敷にもこの蕎麦が届…

六本木 Ⅲ

(外交史料館) 外交史料館別館 外交史料館で特別展示「幕末へのいざない」を開催していると聞いたので、ちょうど平日ながら労働組合の行事で会社の公休日となっていた十一月の初旬、足を運んでみた(港区麻布台1‐5‐3)。入場は無料だが、日曜日・祝日は…

錦糸町 Ⅴ

(たばこと塩の博物館) たばこと塩の博物館 たばこと塩の博物館は、かつて渋谷にあったが、昨年(平成二十七年(2015))墨田区にあった日本たばこの倉庫を改装してリニューアル・オープンしたものである(東京都墨田区横川1-16-3)。五階建ての立…

氷川台

(広徳寺) 広徳寺 「幕末維新全殉難者名鑑」によれば、会津藩佐川官兵衛の弟、佐川主殿の墓が広徳寺にあると記載があるので、広徳寺を訪ねた。かつて広徳寺は下谷にあったが、関東大震災で焼失し、その後の区画整理によって大正十四年(1925)から墓地…

名古屋 熱田

(熱田神宮) 熱田神宮 有名な熱田神宮は、今からおよそ千九百年前の景行天皇の時代(西暦113年)に、草薙神剣を熱田に祀ったのがその始まりといわれる、とてつもなく古い歴史を持つ神社である。戦国時代には織田信長が桶狭間の合戦の前にここで戦勝を祈…

名古屋 Ⅴ

(愛知県図書館) 愛知県図書館 この日も京都からの帰り、名古屋で途中下車して、地下鉄の一日乗車券を購入して、市内を探索した。最初の訪問地が、地下鉄丸の内駅近くの愛知図書館である。 愛知県図書館は、名古屋城三の丸跡に建てられた施設で、現在地に移…

八幡 Ⅱ

(念佛寺) 念佛寺 念佛寺門前には「戊辰史蹟念佛寺」と記された石碑がある。鳥羽伏見の際、この辺りも戦場となり、念佛寺も全焼したという(八幡市八幡山路29‐1)。 浄釼清雲居士位(名波常蔵の墓) 墓地に鳥羽伏見の戦いで戦死した大垣藩士名波常蔵の墓…

伏見 Ⅹ

この日は、鞍馬に住むいとこの旦那さんが、鞍馬火祭り保存会の会長を務めている関係で、火祭りに招待を受けた。鞍馬の火祭りは、毎年十月二十二日に開かれるが、深夜に及ぶためサラリーマンはなかなか参観が難しい。今年はたまたまこの日が週末に当たったの…

墨田 Ⅴ

(旧共栄倉庫) 大蔵喜八郎別邸跡 旧共栄倉庫の一角は、田沼意次に取り入り、養女を大奥に入れて権勢をほしいままにした中野碩翁の別邸跡で、隅田川に面して贅をこらしていた(墨田区堤通1‐1‐2)。維新後、政商大倉喜八郎が受け継ぎ別邸とした。邸内の川…

浅草 Ⅵ

(本龍寺) 本龍寺 今、「弾左衛門とその時代」(塩見鮮一郎著 河出文庫)を読み始めている。本書によれば、本龍寺は浅草弾左衛門の菩提寺で(台東区今戸1‐6‐18)、かつては相当な墓域を占めていたようだが、今は墓地の片隅に「矢野氏墓」が二つ並べられ…

根津 Ⅱ

(玉林寺) 玉林寺には横綱千代の富士像がある(台東区谷中1‐7‐15)。私の目的は、近藤重蔵や間宮林蔵らと北方探検に従事した秦檍丸(はたあわきまろ)こと村上島之允の墓である。 玉林寺 千代の富士像 墓地に入ると、直ぐ右手に幕臣河津祐邦の墓がある…